「坐骨神経痛を治すには?」
日本人は、世界で最も座っている時間が長いと言われています。
座っている時間が長いと、肥満や生活習慣病、命に係わる病気を誘発
する可能性も高まります。2000年以降、そのようなデータが世界中
から報告されています。
長時間座わることによって、まず気になるのが腰痛です。
そして、この腰痛を放っておくと、やがて坐骨神経痛になります。
座っていると腰に負担がかかるの?
腰痛の解説の中に、腰の椎間板にかかる負担と姿勢の関係というのがあります。
その中で、立っている時の椎間板の負担と座っている時の椎間板の負担では、
どちらの方が腰の負担が大きいと思いますか?
答えは、次の表を見ていただきたいのですが、座っている時の方が、
腰の椎間板に負担をかけています。
前に屈んだり、荷物を持つと腰にかかる負担はさらに増加します。

姿勢と椎間板内圧の関係
最初ブログの「坐骨神経痛とは」の中でもお伝えしましたが、
多くの坐骨神経痛は、腰椎と言われる腰の骨や関節部分に負荷
がかかり、神経やその周辺の血管を圧迫することで起こります。
この痛みやシビレはどうやったら治るの?
一般的に坐骨神経痛の治療には、次の3つが主に行われます。
- 薬
- リハビリテーション(物理療法や運動など)
- 手術
人それぞれ坐骨神経痛の原因が異なりますし、症状の強さも違いがありますので、どれを行うかは状況次第です。
すぐに治るケースもありますが、先ほど述べた通り、腰周辺の神経や血管への負担を軽減することが
坐骨神経痛改善への第1歩です。
①投薬は、
痛くて動けないのであれば、動けるようにすることが必要です。
痛みを止める、またはある程度生活動作がおくれるようにするため、注射や飲み薬、シップなどを使って症状の改善を目指します。
薬については、医師の診察があって、それに対して薬が処方されます。
②リハビリテーションの中には、運動療法、物理療法、徒手療法があります。
運動療法は、自分で体を動かすことによって筋肉を鍛えたり、正しい体の使い方を習得したりします。
正しく体を動かすことができれば、関節や筋肉にかかる負担は軽減するので、坐骨神経の症状も改善します。
正しく体を動かすことは、見様見真似でできるものでもないので、専門機関で指導してもらいましょう。
最近では、この運動療法が注目を集めています。
正しく体を動かすことで、症状が改善し手術を回避できるまで回復するケースが増えてきています。
物理療法は、機械で筋肉をほぐしたり、温熱で痛みを軽減したりする方法です。
物理療法のみで治療するというよりも、運動療法や徒手療法と組み合わせて、
筋肉や関節の状態を整えやすくします。
徒手療法は、療法士や施術者が患者様に直接手を触れて治療を行うものです。
マッサージやストレッチ、矯正など様々な治療方法があります。
③何をやっても効果がなく、力が入らない、
感覚がないなどの異常がある時は手術を行います。

椎間板の手術
身体がゆがんでいるから痛いのかというと、ゆがんでいても痛くない人がいます。
ヘルニアだから痛いのかというと、ヘルニアがあっても症状が消える人がいます。
どんな治療も最終的には、血流が決めてになると思っています。
血流を改善するために、運動や入浴などの方法を継続することで坐骨神経痛の改善が見込まれます。
次回は、その具体的な方法をお伝えしようと思います。
当院は、群馬県前橋市に2006年に山王接骨院として開院しました。
その後、山王整体院を併設し、皆様の笑顔のために前橋や伊勢崎、玉村町、高崎の患者様を中心に施術を行ってきました。
坐骨神経の症状では、多くの方が苦しんでいます。
ちょっとした腰の負傷から、脊柱管狭窄症や腰椎ヘルニア、慢性腰痛などへとつながります。
どうしてそうなったのか? なぜなかなか改善しあいのか?
原因である部分をつきとめ、早期回復・再発予防を目指しませんか?