体調不良と姿勢の関係①
地球上で生活する限り、私たちの体は常に重力の影響を受けています。
そして、重力という力に対して逆らいながらバランスをとり、体の重心を保ちながら動いています。
人は、背骨や骨盤を中心として首や両腕、両脚を連動させながら動きます。
つまり、首や肩、股関節の動きは、背骨や骨盤が動作の軸となって安定した状態に保つことでスムーズな動きができています。
そのため背骨や骨盤が傾くと、バランスをとるために首や腕、脚を使って姿勢や動作を調整します。
人は体の重心や運動軸をなるべく体幹の内部に保とうとします。
重視や運動軸が体の外部にあると転倒しやすくなるからです。
このバランスのとり方が偏っていくと、良い姿勢から外れていき筋肉や関節に負担をかけ、やがて痛みやシビレなどの症状が現れます。
今回は、姿勢が崩れ筋肉が硬くなると、どんなことが体に起こりやすくなるのかお伝えします。
★ スマホ首 / ストレートネック
首の動きは、背骨でつながっていますので、首と背中は連動しています。
首を前に大きく出すと、猫背になります。
顎を引くと胸が反ります。
最近注目されているのが、『スマホ首』や『ストレートネック』です。
ずーと下を向いていると、首の骨の配列がゆがみ、首すじから肩がこり、ひどい場合は頭痛になったりします。
人の頭の重さは6kg位です。
その頭を首や肩、背中の筋肉で支えています。
頭が背骨の真上に乗っていると支える筋肉への負担は少ないのですが、
前に15度傾くと12kg
30度傾くと18kg
といった具合に、傾く角度が大きくなると支える筋肉にかかる負担は増えていきます。
長時間負荷がかかると筋肉は硬直し、首の骨を正しい位置に保つことが出来なくなり、ストレートネックができあがります。
肩こりが起こるのは当然ですが、首と頭の境目には神経が走っていて、首の筋肉が硬くなりこの神経を圧迫すると頭痛になります。
下を向かずに生活することは不可能です。
下を向いても、その状態を長時間続けないようにするとか、
その後には首や肩の筋肉のケアをするとか、
毎日の生活の中で「スマホ首」・「ストレートネック」にならないようにリカバリーをするようにしてください。