『背骨』と『股関節』
世界一座る時間が長い日本人!
最近では、座ることによる筋力低下が心配されています。
特に、腸腰筋は背骨と股関節をつなぐ大事な筋肉です。
この筋肉の働きが悪くなると、いろいろな弊害が起こります。
肩と同じように股関節の動きも腰の背骨の動きと連動しています。
肩幅に立ち両膝を内側に捻ると、自然にお尻が後ろに突き出て腰が反っていきます。
また、両膝を外側に捻ると、膝が曲がりお尻に力が入ります。(腰が反る感じになる人もいます)
股関節の柔軟性が低下すると骨盤のバランスが取りにくくなり、その上に乗る腰の骨は、動作の時に常にアンバランスな状態で動かなくてはならなくなります。
腰の骨は骨盤を土台としてバランスをとるため、バランスが崩れると腰や背中の状態にも影響を与えます。
例えば、
体に良いと言われているウォーキングにおいて、股関節の動きが悪くなっている状態で続けるとします。
股関節が動かないと、体のどこかでその動きの不足した分を補わなくてはなりません。
多くの場合、股関節の動きを腰で補います。
すると、腰に負担が集中して腰痛になります。
生活するためには、動かなければなりません。
人の体は、悪い部分があっても他の部分でかばうことができる程、高性能にできています。
(ロボットは、悪いところがあると動かなくなります)
したがって、動けるからと安心せず、健康のために良い姿勢を知り、正しい動作を知り、その姿勢や動作がとれる筋力と柔軟性を保つことが必要です。